計量標準総合センター : National Metrology Insutitute of Japan (NMIJ)

計量標準総合センター長 挨拶


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計量標準総合センター長
臼田 孝

  計量標準は、生活、産業、研究などの基盤となる計測という行為とその結果に、信頼性を与えるためのモノサシとなる重要な役割を担っています。計量標準総合センターは日本における国家計量標準機関(National Metrology Institute, NMI)であり、2001年に産業技術総合研究所の一員として発足しました。以来10数年にわたり、国際的に同等性の確保された計量標準とそのトレーサビリティの確立に向けて活動して参りました。この間、関係機関や計量標準のユーザーの皆様のご協力、ご支援のもと、国家計量標準の整備とJCSSを軸とした計量トレーサビリティの普及が進んでいます。同時にこの間、我国をとりまく事業環境は益々厳しさを増し、NMIJが培った計量標準、精密計測技術を産業の競争力強化に結びつけることが求められていると認識しております。

  このようななか、2015年度から産業技術総合研究所が国立研究開発法人となり、また2015年度から5年間の第4期の中長期目標期間を迎えるにあたり、計量標準総合センターは、工学計測標準研究部門、物理計測標準研究部門、物質計測標準研究部門、分析計測標準研究部門の4つの研究部門と、計量標準普及センター、および研究戦略部からなる組織に生まれ変わりました。この意図するところのひとつは、技術分野毎にニーズを迅速に把握し、対応を強化することにあります。また、新たな連携制度として「技術コンサルティング」を開始し、これまでの依頼試験などでは十分対応出来なかった個別ニーズへの対応を進めているところです。今後も産業技術総合研究所全体の目標となる、シーズ技術を産業化につなげる「橋渡し」機能の強化に向け、企業の皆様との連携をさらに推進していく所存です。

  同時に計量標準の普遍性、国際整合性、中立性を維持することは言うまでもありません。また国立研究開発法人として、長期的視点に立った基礎的な研究開発にも地道に取り組んでいく必要があります。私どもはこの様な責務を十分認識し、法定計量の着実な実施、海外のNMIや標準化機関との連携による国際整合性の強化、地域公設試験場等との連携による地域・中小企業連携の加速、安全・健康・環境など関わる計量標準の開発などに対応して参ります。また、2018年に予定される国際単位系(SI)の基本単位定義改定を控え、広報や計量科学の普及にも取り組んで参ります。

  今後も、我国の計量基盤を維持し、さらに産業競争力の強化と、計量学の発展に資するNMIであり続けるよう活動して参りますので、より一層のご理解、ご支援、ご協力をお願い申し上げます。

(2017年4月)