計量標準総合センター : National Metrology Insutitute of Japan (NMIJ)

時間周波数科
赤松さん
材料物性科
阿部さん
電磁波計測科
岸川さん
量子放射科
清水さん
温度湿度科
山口さん
音響振動科
野里さん
力学計測科
飯泉さん


PROFILE
岸川 諒子さん
Ryouko KISHIKAWA
計測標準研究部門 電磁波計測科 
高周波標準研究室
入所年 2010 年

採用過程で心動かされた、産総研の考え方

研究内容

「高周波インピーダンス標準と計測技術の開発」

「計測標準を研究するということは、日本の国家標準を開発するということ。自らが国の基準となる標準を開発し、 責任も大きい分それを皆さんに使っていただくというスケールの大きさが魅力的。」

 そう語ってくれた岸川さんにとって産総研は、必ずしも第一希望ではなかった。
採用過程で実際に研究室の人たちと話した時の言葉が、決め手となったという。

「他の民間の企業の人とは毛色が違うと感じ。」

 民間企業の研究職ポストへの就職活動を行っていた際、大学時代と全く違う研究内容の場合、戦力にはならないという捉え方をされた。

 しかし産総研では、同じようなバックグラウンドを持った人が集まると、同じような考え方にしかならない可能性が高くなると言う。
 それよりも、これまでとは全く違うバッググラウンドを持つ人が入り、その後勉強すればいいのだと。
 その言葉が、彼女の心を捉えた。

 現在、岸川さんは高周波インピーダンスをテーマに研究している。携帯電話等の電子製品を分解すると、回路が入っている。
 そして製品を目的通りに動かすには、その回路を適切に設計する必要がある。
 高周波インピーダンスは回路設計にかかせない物理量で、回路内での高周波信号の伝わり方(反射や減衰)を表わすもの。
 それゆえ、高周波インピーダンスが正確にわかっていないと、製品が動かないという事態も起こりえるのだ。

 しかし高周波インピーダンスの標準器が存在し、その標準器のインピーダンス値がわかっていれば、その標準器と比較することで 一般的なインピーダンス測定を正確に行うことができる。つまり岸川さんの研究は、標準器の作製と作製した標準器のインピーダンス値を 測定と理論により評価することなのだ。

 「実際に現場で使ってくれるユーザーの方に、期待していると言われた時に一番やりがいを感じる。」

好きでこの仕事に就いてはいるが、時々しんどくなる事もある。
そんな時にがんばれるのは、そういう言葉なのだと岸川さん。

 「職場環境はとてもいい。やりたくてもやれないという環境ではない。チャレンジしたければ、なんでもやれる環境。」

 今後は、公私ともに色んなことに挑戦したいという岸川さん。
先日は、初めて八ヶ岳に登ったのだという。

「山のてっぺんの凄く高いところに目標があったのに、2 時間ゆっくり歩いていたらそこに行けたことが不思議だった。 一歩一歩歩いていれば、ちゃんとたどり着くのだなって。」

 地道な研究は、山登りに似ているのかもしれない。岸川さんの言葉に、そんなことを感じた。

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