計量標準総合センター : National Metrology Insutitute of Japan (NMIJ)

時間周波数科
赤松さん
材料物性科
阿部さん
電磁波計測科
岸川さん
量子放射科
清水さん
温度湿度科
山口さん
音響振動科
野里さん
力学計測科
飯泉さん


PROFILE
山口 祐さん
Yu YAMAGUCHI
計測標準研究部門 温度湿度科 
放射温度標準研究室
入所年 2011 年

世界中の研究者と連携して「標準」を作り上げることの面白さ

研究内容

「黒体放射による熱力学温度測定」

 こんな先輩がいたら、相談してみたい。産総研入所に際してのアドバイスを、真剣に語ってくれた山口さん。

 「計測標準研究部門での研究は、大学で行われていない研究であることがほとんど。 自分が行ってきた研究との共通点を見つけにくいのでは、と戸惑うこともあるかもしれないが、 必ず大学でやったことがベースになり、知識や経験・考え方・進め方が役に立ちプラスになる。」

 新しい研究者が研究に加わることで、迎える側にとっても大きな刺激になる。
 これまで研究グループになかった知識が加わることによって、新しい研究展開が生まれるという。

 そんな山口さんが現在携わる研究は、「温度」。

 「水の三重点の熱力学温度を273.16 Kとする」と定義されているように、温度は熱力学に関連する物理法則から導かれる。 一方で、任意の熱力学温度を直接測定することは大変困難であり、現在はこれを近似し、 再現性・利便性を高めた温度目盛(ITS-90:1990 年に協約された国際温度目盛)を標準に用いているという。

 このため、山口さんは、1000 ℃以上の高温域において、熱力学温度を厳密に測定することで 次世代温度標準の確立を目指している。具体的には、温度によって変化する黒体からの近赤外光放射を精密に測定することで、 対象の温度を決定する、という研究を行っている。 

 計測標準研究部門ならではの魅力は?という問いかけに対して、山口さんは「世界の人たちとの連携の重要性」を挙げてくれた。

 山口さんは入所3年目だが、山口さんも山口さんの同期も、国際連携が軸となる研究も担当している。
 世界中の研究者と作り上げる研究では、お互いアイデアを出し合いながらやっていくところが面白い。
 競争というよりは、むしろ協力しながら進めていく感じなのだという。

 それは、いくら日本で優れた技術を持っていても、世界中で使ってもらわなければ意味がないから、  海外の研究者と協力して海外の技術の底上げもし、基準を上げていくことで、研究した標準を普及することができるようになる。

 「入所して半年ぐらい経つと、その研究では日本で一番詳しい人になることができる。 努力をして自分自身の研究を仕上げていけば、自然と世の中のニーズに応えることができる。 だから、常に新しい視点と全体を見渡す意識を持って研究に取り組んでいきたい。」

 真っすぐ前を見てそう語ってくれた山口さんだった。

産総研採用案内