計量標準総合センター : National Metrology Institute of Japan (NMIJ)

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    品質システムの意味としてISO 8402「品質管理及び品質保証−用語」には、「品質管理を実施するために必要となる組織構造、手順、プロセス及び経営資源」と記されています。 即ち、品質システムは、先ず最高位の経営者が品質管理に必要な経営資源・組織構造を含む品質方針、目標及び責任を定めて、これに基づき策定された品質計画、品質管理手法、品質保証及び品質改善などを行う総合的な経営機能の業務を指しています。
品質システムは、自己宣言によって構築できます。しかしながら、社会一般で容易に受け入れられる品質システムとするには、システムを構成する各要因の正当性、妥当性及び透明性の表明及び文書化が必要です。この目的のために、国際標準化機構(ISO)では、様々な分野に応じた品質システム構築への一般要求事項を規格化して、その利用を推奨しています。この規格には、例えば一般産業の製造者用としてISO 9000 (JIS Q 9000)シリーズが、計測機器等の校正・試験所用としてISO/IEC 17025 (JIS Q 17025)が、標準物質生産者用としてISO Guide 34 (JIS Q 0034)が、また環境用にISO 14000 (JIS Q 14000)シリーズがあります。
計量標準総合センター(NMIJ)並びにJCSS認定校正機関、JNLA及びJAB認定試験所が計測機器等の校正・試験業務の品質システムの構築・実施に適用しているISO/IEC 17025が、品質システムに要求している指針は、端的に表現すれば次の4項目に要約できます。

校正・試験業務の諸手続を文書化して、実施した業務内容の公平さと透明性を確保する。
校正・試験方法及びデータ解析・評価方法を文書化して、校正・試験結果の正当性を表明する。
苦情・不適合業務をなくし、依頼者の満足度を確保・維持する。
個々の校正・試験業務に関する業務記録を維持する。

 JIS Q 17025の要求内容は、品質管理体制要求事項と技術的要求事項との2つに大別できます。
規格の第4項は、品質管理体制への要求事項で、組織、品質システム、文書管理、依頼・入札等の契約内容の確認、試験・校正の下請負契約、サービス及び供給品の調達、依頼者へのサービス、苦情、不適合の業務管理、是正処置、予防処置、業務記録の管理、内部監査、並びに、マネジメント・レビューについて記述されています。
規格の第5項は、技術的要求事項で、要員、施設及び環境条件、校正・試験方法及び方法の妥当性確認、設備・機器、測定のトレーサビリティ、サンプリング、校正・試験品目の取扱い、校正・試験結果の品質保証、並びに、結果の報告について記述されています。
独立行政法人 産業技術総合研究所 計量標準総合センター(NMIJ/AIST)は、経済産業省 工業技術院傘下の旧研究所(計量研究所、電子技術総合研究所、物質工学工業技術研究所)が行ってきた標準に関する世界水準の開発研究及び標準の設定・維持・供給業務を継承した、我が国を代表する国家標準機関です。従って、当センターが行う校正・試験及び標準物質の提供は、国民の生活・健康・安全に重要な役目を果たすと同時に、我が国のトレーサビリティの根幹を成すものです。
当センターでは、これらの重要性を十分に認識し、その信頼性を確保するため、計量器等の校正・試験業務に関してはISO/IEC 17025に、また標準物質生産業務に関してはISO Guide 34にそれぞれ適合する品質システムを備え、運営しています。
また、当センターでは、次のような業務分担で品質システムの組織を構成して総合的に運営・管理しています。品質システムの管理・運営は、計量標準管理センター標準供給保証室が担当しています。計量器等の校正・試験及び標準物質生産に係る実務は、計測標準研究部門の各科・研究室が担当しています。